文・まみ/イラスト・みのり
私は1999年のゴールデンウィークにあるホームセンターへ棚を買いに立ち寄りました。
そこには、ペットショップもあり少し覗いて帰ろうと思いペットショップへ足を運びました。
ゲージの中にホント、手のひらに乗るぐらいの小さな小さな猫ちゃんが寂しそうにこちらを覗いていました。
私はさほど猫が好きではなくどちらかと言うと猫嫌いでした。
でもなぜかそのペットショップにいる小さな猫ちゃんに心奪われてしまったのです。
主人が猫好きでいつか猫を飼うといっていたのでこの仔ならいいかなぁって
思い思い切って飼う事に決まりました。
家に帰る車の中でこの小さな手のひらサイズの猫ちゃんの名前を決め「梅」と名づけました。
私は、小さい頃色々な動物を飼った事がありますが猫ははじめてでそして、
今まで母親が動物の面倒を見ていたので面倒を見るのもはじめてでした。
そして、どう接すればいいのかすごく悩みました。
言葉が通じない・・・何が言いたいのかわからない・・・
しつけもなかなかうまく行かない、
近づいてこられてもどう抱きかかえてどう触れればいいのかも迷うほどでした。
色々な本を読み、少しずつ梅と接する事もなれきました。
中には簡単にかわいいからと言う理由で動物を飼う人がいますが、
飼いたいと思うのは簡単でも育てるのは本当に大変だと言う事を
この手のひらサイズの小さな命は私に教えてくれました。
梅を育ててる間、何度かこの仔と一緒には暮らしていけないなどと思った事も度々ありました。
今では、雪と言う名前の猫も増え、我が家は人間2人と猫2匹大家族ではないのですが仲良く暮らしてます。
でも、この手のひらサイズの小さな命が我が家にやって来てくれたおかげで・・・
命の大切さ、そして家族の大切さや猫を通じて知り合った人も数知れずまた、
今まで知らなかった猫の世界、猫と軽く見ていたのですが
こんなに奥が深いのだなぁっと言う事にびっくりしました。
まだまだ、梅と雪を育てる事に悪戦苦闘ですが・・・
こうやって梅と雪に教えてもらった事はたくさんです。感謝の気持ちでいっぱいです。
この感謝はやっぱり、なにかの縁で私の家にやってきたのだから、
この家の仔になって本当によかったと思わせるようになりたいなぁっと思ってます。
ホント、たった手のひらサイズの小さな命、偉大なる世界を教えてくれました。
ありがとう、梅と雪。